2007年1月〜3月に連続講座・シンポジウム「科学技術は誰のために?」を行います。記されたコメントは各々の講師に伝えられ、3月25日のシンポジウムの議論に生かされます。多くの質問、感想、意見をお寄せいただければ幸いです。http://www.csij.org/03
遺伝子組み替え食品を排斥されていますが、むかしながらの品種改良をへた食品とくらべたとき、具体的に遺伝子組み替え食品のどのようなところが危険だとお考えでしょうか。
コメントありがとうございます。「科学的な説明」とはいえないのですが、(科学的に説明がついているなら、こんなに普及はしないはずですので)これまで聞いた話からは、遺伝子組み換えという手法の安全性には、まだまだ不確かなことが多いという印象を受けています。たとえば、組み込みたい遺伝子をガンで打ち込む方法では、本来の遺伝子のどこにどのように打ち込まれたか明確ではなく、打ち込んだ時に周囲の遺伝子を傷つけている可能性も否めないということでした。これが今主流の方法ではないかもしれませんが、そういうものだと気がついた時には、すでに食されているという状況でした。また、たとえば小麦にアレルギーのある人が、小麦は避けていても、小麦の遺伝子を組み込んだ他の食品を気付かずに食してショックを起こす、などということもありえます。医師は常に、新しい食品の情報を仕入れておかないとならないですね。もし、意図しない性状を知らずに持ってしまっていたとしたら、思わぬ食べあわせなどで、思わぬ影響が出るということがないといえるでしょうか? かけあわせによる品種改良では、植物本来の制御機能のようなものが働くのではないかと思いますが、これと比べると人類がこれまでに経験したことのないリスクの可能性、少なくとも、その確率は高まってしまうのでは、という気を打ち消すことができません。どこに視点をおいて進め、何をもとにやめるという判断をするのかということだと思うのですが、あとはシンポジウムでお話やりとりさせていただきたいと思います。尾澤和美
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遺伝子組み替え食品を排斥されていますが、むかしながらの品種改良をへた食品とくらべたとき、具体的に遺伝子組み替え食品のどのようなところが危険だとお考えでしょうか。
コメントありがとうございます。
「科学的な説明」とはいえないのですが、(科学的に説明がついているなら、こんなに普及はしないはずですので)これまで聞いた話からは、遺伝子組み換えという手法の安全性には、まだまだ不確かなことが多いという印象を受けています。
たとえば、組み込みたい遺伝子をガンで打ち込む方法では、本来の遺伝子のどこにどのように打ち込まれたか明確ではなく、打ち込んだ時に周囲の遺伝子を傷つけている可能性も否めないということでした。これが今主流の方法ではないかもしれませんが、そういうものだと気がついた時には、すでに食されているという状況でした。
また、たとえば小麦にアレルギーのある人が、小麦は避けていても、小麦の遺伝子を組み込んだ他の食品を気付かずに食してショックを起こす、などということもありえます。医師は常に、新しい食品の情報を仕入れておかないとならないですね。
もし、意図しない性状を知らずに持ってしまっていたとしたら、思わぬ食べあわせなどで、思わぬ影響が出るということがないといえるでしょうか? かけあわせによる品種改良では、植物本来の制御機能のようなものが働くのではないかと思いますが、これと比べると人類がこれまでに経験したことのないリスクの可能性、少なくとも、その確率は高まってしまうのでは、という気を打ち消すことができません。
どこに視点をおいて進め、何をもとにやめるという判断をするのかということだと思うのですが、あとはシンポジウムでお話やりとりさせていただきたいと思います。
尾澤和美
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