火曜日, 12月 26, 2006

「日本の医療は福袋医療?」 隈本邦彦


北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット 特任教授
藤田保健衛生大学 客員教授

隈本邦彦


●プロフィール
NHK記者として25年間、主に医療・科学・災害関係のニュースを取材。NHKスペシャルやクローズアップ現代などの報道番組制作にも携わってきた。2005年秋からは北海道大学で、科学ジャーナリズムについての講義や、子ども向け科学ラジオ番組制作実習などを担当している。著書に『ナースが学ぶ「患者の権利」講座−アドボケイトになるための25の心得』(日本看護協会出版会)などがある。

シンポジウム「科学技術は誰のために?」
日時:3月25日(日)午前10時~午後4時半
場所:東京大学弥生講堂・一条ホール
(東京都文京区弥生1-1-1東京大学農学部内)
定員:350名
参加費:無料(ただし事前予約必要)
チラシをダウンロードpdf

4 件のコメント:

K_Tachibana さんのコメント...

CoSTEPでも聞けなかった隈本先生の話が
ビデオクリップで聞くことができて,た
いへん有意義でした.

「福袋医療」という言葉,私もたまに医
者にかかったときに感じることがありま
す.土曜日に往診している若い医者で,
非専門家であるはずの私よりも知識が少
ないヒトに出会うと,命を預けることが
怖くなります.

那賀乃とし兵衛 さんのコメント...

福袋といっていいのか、島国的医療水準を感じたことがありました。
数年前タイに旅行して、帰ってから数日、うちの奥さん、高熱が続き、これは熱帯病かも、とおもって近所の総合病院に行ったら、点滴うったきりで、ロクな診断なし。
しょうがないのでネットで調べ、熱帯病に強いということで慈恵医大に行ってみたら、デング熱の診断を受けました。
医者をまるごと信じちゃいたがる人が多いという意味では、たしかに福袋かもしれません。

Unknown さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。
Unknown さんのコメント...

医療のごく一部を切り取っただけで、日米の医療の比較をしようというお粗末な内容。
まず、医療をマクロで比較する必要があるだろう。
権丈慶応教授の著書を読破する事をお勧めする。そこでも明らかにされているように、米国では医療費は全く抑制されておらず、対GDP比で、他国を圧倒するほどの高率になっており、実に日本の7倍と、遙かに高額の医療費となっている。
しかも、個人レベルで見ると、収入によって医療にかける金額が大幅に違っている、すなわち金持ちしか医療の恩恵にあずかれない国、なのである。したがって、マイケルムーア監督が怒りの映画、シッコをとる事になったのである。
オバマ新大統領も、そのような医療の現状を憂い、改革を宣言している。これほど改革が必要な米国の医療に、盲目的な賛辞を送るのは、実態を知らない人のなせる技であろう。
日本の医療に欠けているもの、それは病院当たりのスタッフ数の米国との差を見れば歴然としている。医師、看護師などの病院職員が極めて手薄な状況で仕事を強いられ、治療費も皆保険故に、見事なコントロールによって抑制され、昨今は、削減までされているのである。それにもかかわらず、日本人は世界最長寿というすばらしい結果を得ている。これは、日本の病院が、お金もかけてもらえず、医療従事者の献身的努力によって、米国も凌駕するほどのパフォーマンスを発揮しているからに他ならない。昨今は、患者権利も実現するべく努力しているが、スタッフ数を増やす事なく実施しようとしているため、医療従事者にかかる負担が、非常に重くなっているのである。
日本の医療を良くするため、カルテ開示しか思い浮かばない人に、医療の云々を語る資格は、さすがに無いだろう。現場でがんばっている医療従事者へのねぎらいどころか、攻撃しか考えないのは、ご自身のコンプレックスのなせる技かあるいはサディスティックな方とお見受けする。